<電波時計の知識>
2007/08/25 日記<電波時計>
電波時計
が確認できる(右上の棒状のもの)。電波時計(でんぱどけい)とは、標準電波(日本ではJJY)を受信して誤差を自動修正する機能を持つ時計のことである。最近は様々な国々に送信局が設置されている。
動作原理
送信局には、「セシウム原子時計」と呼ばれる時計が設置されている。この原子時計は誤差が10万年に1秒といわれ、ほとんど誤差がない。送信局は、このセシウム時計の日付・時刻情報のデジタル信号を電波の信号に変換して送信している。日本では、JJYと呼ばれる北は福島県大鷹鳥谷(おおたかどや)山(送信周波数40kHz)、南は福岡県と佐賀県との県境に位置する羽金(はがね)山(送信周波数60kHz)の、二つの送信所でほぼ日本全国をカバーしている。(ただし先島諸島、小笠原諸島などは範囲外)この送信局から送られてくる信号を電波時計に内蔵された受信機が一定時間ごとに読み取り(読取間隔は機種ごとにそれぞれ異なる)、自動的に時刻を合わせている。このため電波時計では、電波が正常に受信できる環境に限り、時刻合わせなどの手間を省きつつ、秒単位で正確な時刻を知ることができる。現在日本では実施されていないが夏時間にも対応することができ、この場合も年に2度の時刻合わせを行う必要がない。ただし、電波の受信が困難な場所では、時刻合わせが行われない場合もある点に注意が必要である(ほとんどの製品は手動での時刻合わせも可能)。これについては後述する。
課題
電波を使用したシステムであることから、以下のような課題が存在している。
しかし現在では電波の受信を止めることができる電波時計や、電波で受信した時刻を基に表示時刻をずらして使用可能な機能がついている時計もあり、この問題は回避可能な場合もある。
製品
時刻合わせの手間がかからないという利点を生かし、メンテナンスしにくい場所に設置される事が多い掛時計や、据え置き型の目覚まし時計のような製品が多数のメーカーより販売されている。デジタル表示、アナログ表示、いずれの製品もあるが、アナログ表示の方が若干高価な傾向にある(内部計時と針位置の同期を計る必要があり、構造が複雑)。標準電波に含まれる日付情報を表示するカレンダー機能を持つものや、アナログ表示でも内部では午前と午後を認識して昼間のみ時報を鳴らす製品などもある。最近は複数の国の電波に対応している機種や、腕時計型の機種も製品化されているが、受信装置の小型化・低価格化が充分に進んでおらず、特に腕時計は高価になりがちである。女性用の製品では、クォーツ時計並みの小型でファッション性の高い、特にブレスウォッチと呼べるようなデザインの製品は発売されていない。2007年2月現在で、風防を除き本体ケース・裏ブタ部分に至るまで金属素材の部品で構成された、いわゆる「フルメタル」の電波腕時計を販売・展開しているのはカシオとシチズン時計のみである。
: 男性用電波時計は、カジュアルウォッチのG-SHOCKに電波受信機能を持たせた「TheG」シリーズや、ミドル層をターゲットにしたOCEANUS(オシアナス)を展開後、順調に推移しており、現在では国内の電波腕時計のシェアの6割に迫る勢いである。
: 女性用電波時計は、Baby-Gの他に大人の女性をターゲットにしたG-msシリーズやLILANA(リラーナ)を展開、サイズもデザインもクオーツ製品並みになってきており、低価格化を積極的に進めている為、ある程度の国内シェアは獲得している模様。
: アナログ表示ではウェイブセプターシリーズ。
: 男性用電波時計は、高級ラインのエクシードから、廉価版のフォルマまで幅広い価格帯のモデルを展開しているが、比較的高価のクロノグラフ機能搭載モデルやディスク式の曜日・日付表機能を搭載したモデルを中心に売り上げを伸ばしている。
: 女性用電波時計は、代表的なレディースブランド「XC (時計)|xC(クロスシー)」を中心に、小型化されたムーブメント搭載の女性用電波時計を定期的に開発・発売しているため製品としての完成度は国内トップクラスであるが、20代後半以上の女性をターゲットとしたデザインの商品が目立つため、20代以下の若い女性の認知度はさほど高くない。なお、2006年10月よりxCのイメージキャラクターとして篠原涼子を起用している。その他、セイコーやエルジンなど複数のメーカーより電波受信機能搭載の腕時計は多数発売されているが、2007年2月現在では裏ブタなど本体部分の一部にプラスチックやガラスといった比較的、電波を通しやすい素材を使わなければ電波受信が困難なものが殆どである。
中継機を使った製品
上述の電波が受信しにくい問題点を改善するために、屋外や窓際等の電波状態の良い場所で受信した電波を一旦復調し、別の周波数で時間情報を再送信する中継機が市販されている。中継機からの電波は専用の電波時計で受信することになる。一般の電波時計は使えない。
その他の電波を使った時計
一般的には前記の「JJYを受信し時刻を合わせる時計」が狭義での「電波時計」ではあるが、「電波により時刻情報の伝達を行うもの」も広義での電波時計といえる。以下にその例を示す。
関連項目
外部リンク
Japan Standard Time Group
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