<ナンバーステーションの知識>
2007/08/16 日記<ナンバーステーション>
ナンバーステーション
ナンバーステーション(Numbers station)は数の羅列、(アルファベット通話表を使った)文字、あるいは単語を放送する、発信源不明の短波ラジオ放送局である。どこでこれらの信号が発信されているか、あるいはそれらが何の目的で発信されているかは公には知られていない。通常女声であるが、時々男声あるいは子供の声の機械合成音声による多種多様な言語で話されている。これらのステーションから聞こえる声はしばしば不可解である。ナンバーステーションは絶えず現われては消えるが、一部は定期的なスケジュールに沿って活動している。そしてそれらの全体的な活動は1990年代初期から少し増加した。
発信源とその目的
これらのステーションは、行政機関が「現場」にいるエージェントと連絡する単純な、そして極めて簡単な方法として稼働していると推測されている。この理論によれば、メッセージは敵によって解読される危険を完全に避けるために、ワンタイムパッドで暗号化される。その証拠として、ナンバーステーションは1993年のロシアの憲法の危機のような特殊、異常な政治的な偶発事象に応じて、放送の細部を変えたか、あるいは予定外の放送を発信している。他の人たちはこれらのステーションの一部は非合法の薬の密輸と関係があるかもしれないと推測する。放送局あるいは政府は、それらの存在を認知したりその存在理由をしゃべろうとはしない。「デイリー・テレグラフ」は1998年の記事で貿易産業省(英連合王国でラジオ放送を統制する行政機関)の報道官の次のような言葉を引用した:「これら(ナンバーステーション)はあなた方がそうであると考えている類いのものである。人々はそれらによって当惑させられるべきではない。言えることは、それら公的な消費のためのものではないということだ。」ナンバーステーションはしばしば熱狂者によってあだ名を与えられる。これらのあだ名はしばしばそのステーションのいずれかの特有な要素を反映する。例えば、「 リンカーンシャー・ポーチャー」は、MI6によって運営されていると考えられている最もよく知られたナンバーステーションのひとつであるが、数のそれぞれの行の前にその名前のフォークソングの最初の2行を演奏する。 「マグネティック・フィールド」(磁界)は、それぞれの数の組の前と後にフランスの電子ミュージシャン、ジャン・ミシェル・ジャーの音楽を演奏する。「アテンシオン」ステーションは、送信の始めにスペイン語のフレーズ「¡Atencion! ¡Atencion!」を付ける。その伝達サイトにおいての手違い、ラジオ方向調査の結果、および短波ラジオ伝播の知識は、同じくナンバーステーションの場所についての手がかりを提供してくれる。例えば、ラジオ・ハバナ・キューバと同じ周波数で放送されることを許すような手違いがあった場合、その「アテンシオン」ステーションはキューバからであると推測できる。若干のステーションでは、トーンが背景に聞こえる。 このような場合、暗号化されたメッセージは、多分バーストトランスミッションのような技術を使って、トーンを変調することによって送られていて、声は正しい周波数に調整することへの手助けであるかもしれないと考えられている。様式
一般に、ステーションの間には細部に多くの相違があるが、ナンバーステーションは基本的な書式に従う。伝送は通常正時あるいは30分に始まる。伝達の冒頭あるいは導入部(しばしばそこからそのステーションの非公式のニックネームが取られる)は、そのステーション自身、及び/またはその所期の受取人を表す何らかの種類の認証子を含む。これは数値かアルファベット通話表の「コードネーム」(例えば「Charlie India Oscar」、「250 250 250」)、特徴的なフレーズ(例えば"¡Atencion! ¡Atencion!", "1234567890")及び、音楽や電子音(例えば "リンカーンシャー・ポーチャー", "マグネティック・フィールド")の書式をとることがある。時々、イスラエルの音標文字ステーションの場合のように、その冒頭は後に続くメッセージの特性あるいは優先度を意味することがある(例えば主旨が次に続かないことを示している「Charlie India Oscar - 2」)。しばしば、メッセージの本体が始まる前に、その冒頭部は一定の回数繰り返す。通常そのメッセージの数字のグループ数の宣言がある、それからそのグループが列挙される。グループは通常4つあるいは5つの数字あるいはアルファベット通話表である。そのグループは通常、2度それぞれのグループを読むか、あるいは全体としてその全部のメッセージを繰り返すことによって、復唱される。 これらのメッセージは一般にワンタイムパッドで暗号化されていると思われる。すなわち、それらを解読するための正しいキーを持っていない限りランダムに生成された文字あるいは数字から理論的に解読できないような暗号に変換されている。一部のステーションは1回の伝達の間に複数のメッセージを送る。この場合もちろん、それぞれの情報について上記のプロセスの一部またはすべてが繰り返される。最後に、すべてのメッセージが送られた後、ステーションは若干の特有の様式で放送を終える。通常それはそのステーションが使う言語が何であれ「終わり」を意味する単語である(例えば「メッセージ終わり、通信終わり」;「ende」;「fini」;「final」;「konec」)。若干のステーション、特に旧ソ連に起源すると思われるものは一連のゼロ、例えば「000 000」で終わる。他のものは音楽あるいは他の種々な音で終わる。
伝送テクノロジー
ほとんどのナンバーステーションは場所を特定されることはなかったが、数を伝達するために使われた技術は歴史的に(今まで)明確であった。すなわち、10kWから100kWまでの出力を使っているストック短波送信機を用いていた。* 冷戦の間にウラル山脈の反対側で西ヨーロッパのエージェントと連絡を取っていたソビエト社会主義共和国連邦は500kW送信機を使ったという十分な証拠があった。振幅変調・周波数可変のクラスB(プッシュプル式)HF送信機がナンバーステーションの主力だった。 これらのステーションの運用ではエネルギーコストは問題でなかったから、多相変調器やPDM変調器は使われなかった。これはデジタルラジオモンディアル(DRM)のマルチメディア能力の導入で将来変化するかもしれない。DRM多重通信の中で放送されるそれぞれのデータサービスは、SDC データフィールドで信号化される。そして最大2048の異なったデータサービスを可能にする11ビット固有認識コードを持っている。このデータはそのMSCデータグラムの一部として伝達される。DRMのデータ能力の要約録音と音楽への利用
1997年、ナンバーステーションを録音した4つのCD「Conetプロジェクト:短波ナンバーステーションのレコーディング」がイギリスの Irdial-Discsレコードレーベルからリリースされた。ナンバーステーションの録音が、Stereolabの歌「Pause」、Porcupine Treeの「Even Less」、Chroma Keyの「Even the Waves」、あるいはWilcoによる様々な歌で時々利用される。Wilcoのアルバム「ヤンキー・フォックストロット・ホテル」は、そのサンプリングされたメッセージにちなんで名を付けられた。スコットランドのデュオ「カナダ委員会」は早い時期にナンバーステーションに影響を受けた。Pere Ubuのスコット・クラウスはナンバーステーションの熱心なファンで、いくつかの歌で録音をフィーチャーした。DJ Shadowが Endtroducing のために「Conetプロジェクト」をサンプリングした。キャメロン・クロウも映画「バニラ・スカイ」のシーンでその「プロジェクト」の一部をフィーチャーした。 彼は混乱の感覚を作るためにナンバーステーションの録音を使ったと言った。関連項目
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◆ナンバーステーションについてピックアップ 一般に、ステーションの間には細部に多くの相違があるが、ナンバーステーションは基本的な書式に従う。伝送は通常正時あるいは30分に始まる。伝達の冒頭あるいは導入部(しばしばそこからそのステーションの非公式のニックネームが取られる)は、そのステーション自身、及び/またはその所期の受取人を表す何らかの種類の認証子を含む。これは数値かアルファベット通話表の「コードネー... |